月刊フルーツライフ No.156 |

東京世界陸上 期間中10万人のフルーツ提供へ
9月13 ~21日の八日間に渡って開催される東京2025世界陸上に参加しています。
FLは東京世界陸上期間中10万人の利用者にフルーツビュッフェを提供しています。
今回の東京大会は三度目の日本開催となります。陸上競技ではオリンピック以上の価値を持っています。その理由は1980年に開催されたモスクワオリンピックが政治的な理由で西側が参加をボイコット、続くロサンゼルスオリンピックでは東側が参加をボイコットしました。
四年に一度のアスリートの祭典である五輪が国際政治に翻弄されたことを受け、IAAF(国際陸連)は世界中のアスリートに門戸を開く国際大会を模索し始めました。
国家代表の性格が強かった五輪から、アスリート個人が競い合う「真の世界一決定戦」としての国際陸上競技会が1983年に誕生しました。
正に世界陸上は選び抜かれたトップアスリートの祭典です。

歴史的ドラマも選手を支える食事から
数々の歴史的ドラマを生んだ世界陸上、驚異的なレコードも選手のコンディション次第です。そして選手の万全なコンディションを支える最も重要なものが食事です。
FLはホテル事業で培ったノウハウと新鮮なフルーツ提供の実績を評価され東京世界陸上のサプライヤーに選ばれました。

新たなステージを迎えたホテル事業
一昨年から始めたホテル事業が新たな展開を迎えることになりました。
本紙発行時は未だ東京世界陸上の期間中です。この大型プロジェクトを無事やり遂げた時、FLには新たな扉が開かれます。その信念の下、生産・営業・事務部門が一丸となり東京世界陸上の裏方として全力で取り組んでいる真っ只中です。
単なるホテル利用者の朝食ビュッフェや宴会だけではなく、東京世界陸上のフルーツビュッフェ提供は、FLにとって今後開催される国際イベントの参加チケットを手にするための階段と言っても過言ではありません。
来年開催される名古屋アジア大会をはじめ、スポーツ以外の国際会議も今後のFLホテル事業のフィールドに広がっていくと思います。
原料確保から製造、配送、試練の連続
わずか二週間で10万人のチルドカットフルーツの製造は試練の連続です。
品目はオレンジ・パイン・メロン・グレープフルーツの4種類、しかもパインは端境期にあたり産地からの供給が大幅に減少しています。
①先ずは原料確保
昨年から始めたアメリカとの直輸入と、今年からインターナショナルフルーツ商社と協働するようになったことが短期間の大型原料仕入れを可能にしました。
海外・国内を問わず仕入先の協力があってこその短期決戦です。
②次は製造
世界陸上前に冷凍フルーツ及びケーキの製造を前倒しし、世界陸上のカットフルーツに工場の力を集中しました。
③そして保管と配送
二週間の間ほぼ毎日の出荷となる大型プロジェクト。
FLにとって短期間でこれだけのチルドフルーツを出荷する実績は未知の領域です。商業冷蔵倉庫での保管も含め全てが新しいチャレンジとなりました。
果たして全期間無事に終え、笑顔で最終日を迎えることができるのでしょうか(汗)。。。
SIAL深圳へ

去る9月2日、SIAL深圳に行ってきました。
深圳は人口約1,800万人、香港に隣接する中国のシリコンバレーと言われる近代都市です。
香港九龍から高速鉄道で30分余りで中国深圳の福田駅に着きました。
とはいえ香港から目と鼻の先の中国本土は余りに遠かった・・・。
香港から中国に入国するイミグレーションでは都合5回のパスポートの提示がありました。更に訪問目的・滞在先を詳しく聞かれ、深圳に到着する前に既に疲労困憊の状態でした。
SIAL深圳の会場は福田駅からタクシーで30分ほどでした。


深圳の平安国際金融中心は115 階建ての超高層ビルです。見渡す限り高層ビルが林立し、地上は殆どがEV車でした。
そしてSIAL深圳展示会場は食品と人に溢れていました。目当てのメディカル用フレッシュキウイは広東省の農園を視察し、実際のキウイを見て梱包形態を確認し輸入することになりました。
化が高度に進み、キャッシュレスは元より、車やバイクの殆どがEV車、しかも人口は14億人、目を見張る発展と経済規模、この国を敵にしているより、地理的にも歴史的にも深い交流と長い歴史のある国どうし、少なくとも経済分野では友好関係を保ちながら一緒に仕事をしていくことが日本経済の一番のプラスになると思いました。

