月刊フルーツライフ No.141 |
Thai Fex/2024
5月28日、バンコクで開催された Thai Fex を訪れました。
例年5月に開催されるタイフェックスは世界中のバイヤーが集うアジア最大級の食品展示会です。
FLの協力メーカーであるSRY社・NF社も大きなブースを構えて出店していました。
SRY社のブースではCEOと新商品開発の話に加え、SRY/TG社とオーガニックパインの会談することができました。
またNF社のブースでは工場長を始め工場責任者とパイナップル原料の品質について改善の話し合いをすることができました。
東南アジアは昨年からスーパーエルニーニョに襲われ、パイナップルの生産はこの10年で最悪の状況です。価格が高騰することは勿論、パイン原料を集めること自体が困難な状況です。更に円はタイバーツに対しても弱く価格的に厳しい状況が続いています。
一方明るい兆しとして、この春辺りからエルニーニョが収束に向かい始め、タイでは雨季が一ヶ月程早まりました。この雨がパイナップルを始めとした農作物に恵みの雨となることを祈るしかありません。
オーガニック複数アイテムに
5月からビオラル関西3店舗とライフ関西6店舗のビオラルコーナーで、FLオーガニックパイナップルスライス缶が発売になりました。
さらなるアイテム複数化の要望が多く、オーガニック缶詰で売上の多いスイートコーン缶の開発を熱望されていました。
FLはタイ貿易の実績から、今回のバンコク訪問で有機コーンを生産するタイ北部のメーカー LAMPANG FOOD PRODUCTS CO.,LTD と商談することができました。
商談の中で、オーガニックコーンのタイでの生産はごく限られた地域でしか栽培されておらず、生産量が極めて少ないことがわかりました。
しかしFL代表の熱意が通じ今秋にも有機JAS認証のFLオーガニックコーン缶の製造を始めることで合意しました。
尾鷲市全小学校/給食に有機甘夏を提供
5月15日、尾鷲市の全小学校の給食でオーガニック甘夏(有機JAS申請中)が提供されました。
給食当日は、NHK・中日新聞を始め報道機関が取材に訪れました。
尾鷲市は三重県南西部、熊野灘に面した漁業・林業・農業を主な産業とした人口1万5000人余りの市です。地方の例に漏れず人口減少と高齢化が進んでいます。
そうしたなか、有機農業に意欲ある農家が生産した有機甘夏を学校給食で使用することが決まりました。
収穫した有機甘夏をFLが全量買上げ、工場で1/6に加工し、尾鷲市に戻して学校給食で使用するスキームが実現しました。
地域特産品を有機生産する農家は年々増えています。有機農家と学校給食を結び、市町村を媒介とした尾鷲方式を先駆けとし、今後全国に拡大していきたいと思います。
フルーツと私
近鉄都ホテルズ採用決定
・ウエスティン都ホテル京都
・都ホテル京都八条
・大阪マリオット都ホテル
・都シティ大阪天王寺
・ホテル近鉄ユニバーサルシティ
FLは近鉄都ホテルズと契約を締結しました。
近鉄都ホテルズは関西を中心とした鉄道系ホテルグループで、ウエスティン・マリオットを始め最高級ランクのホテルからリゾートホテルまで多くのホテルを運営しています。
近鉄都ホテルズにフルーツと私が採用されたことでFLの事業は大きく変わりつつあります。
北は北海道リゾートから南はハウステンボスまで、そしてコンラッド東京を始めとした国内最高級のホテルで採用となったフルーツと私は、まさに今の日本の社会のニーズに応える商品であることを示しています。
今後製品の品質を一層高め、ハイクラスホテルの名に恥じないフルーツを製造していきます。
一方で夏の繁忙期を迎え、工場は毎日ギリギリの生産が続いています。6月から生産能力を増強するため夜間操業を工場のオペレーションに組み込みます。
新たなものに挑戦すれば、そこには新たな壁が立ちはだかります。その壁を乗り越える力は社内の一体感と、その先に見える希望です。
札幌司厨士協会レセプション
5月16日、札幌パークホテルで開催された全日本司厨士協会懇親会に参加しました。
会場には札幌を始めとしたホテル料理長が集うなか、大槻食材の特別ブースが設けられました。ブースには深刻な人手不足解決の一つとしてフルーツと私が選ばれました。
商品紹介の機会が設けられ、大槻食材庄司専務と共にFL代表が壇上で挨拶しました。
円安による仕入価格高騰、深刻な人手不足、日本の国内産業はどんな業種であれ困難に直面しています。しかしこの困難を乗り越える力は私たち自身の中にあります。そこに新たなビジネスチャンスが生まれています。