2021年 11月 10日
月刊フルーツライフ No.110(通算139号) |
長雨の影響少なくみかんは平年作
今月8、9日熊本のみかん農園を訪問し、みかんの生育状況と今冬の冷凍みかん生産の打ち合わせを行いました。
夏の終わりの長雨の影響で日照不足からみかんの生育が遅れていました。そのため昨年とは逆に大玉傾向が抑えられM・S満遍なく生育していました。一方で早生みかんは長雨の影響で糖度・色付きが悪くなっていました。
加えて雨の上がった九月以降は好天が続き、夜間の温度が下がらず色付きの悪い状況が続きました。
十月になりやっと夜間の温度も下がり鮮やかに黄色く色付きました。
みかんは有明海を臨む山の斜面一面に作付けされ、明るい日差しが降り注ぐ中で作られます。農作物の北限が上がるなど地球温暖化は農業にも大きな影響を与えています。
冷凍みかんの生産は十二月下旬から始まり、一月中に終了します。昨年FLは熊本の協力工場で60万個の冷凍みかんを製造しました。
熊本県産みかんは品質がよく糖度も安定しています。そのためFLの冷凍みかんはクレームもほとんどなく全国の学校から高い評価を得ています。
視察したみかんの生育状況を見る限り、来年の夏も美味しい冷凍みかんを全国の子供たちに届けることができると思います。
スタートしたメディカル環境対応
メディカル事業の消費期限が十一月よりD+7(キウイを除く)となりました。
それとともにパッケージ容器もプラスティックから植物由来のバイオ容器に変更となりました。これは今後FLの全ての事業を環境対応に変えていくための第一歩です。
食品ロスはSDGsのなかでも重要な位置付けをされています。
消費期限をこれまでのD+4からD+7へ延ばすためには、対象が青果という生鮮品のためメーカーとして数々の検証と経験値が必要でした。
また菌的要素をクリアしたとしても、果物の熟度、色、形、硬軟などの問題から、キウイのように消費期限をD+4のままにせざるを得ないフルーツもあります。しかしこうした課題をメーカーとして一つひとつ解決していく姿勢こそが社会を変えていく一歩になると確信しています。
世界中で一年間に廃棄される食品は、食料生産量の三分の一に当たる13億トンです。さらに廃棄には大量のCO2が排出され、全温室効果ガス排出量の8%、年間36億トンものCO2が排出されています。
世界では8億人以上の人々が飢餓線上にある一方で、食品を大量に廃棄するシステムのなかで私たちは生活しています。
そ日の食事に事欠く人々がいるにもかかわらず食品を大量に廃棄している現実は、私たちフードサプライチェーンを担う企業が解決すべき大きな課題です。
更に食品包装に欠かせないプラスティックごみの量は年間1億5千万トンです。FLがプラ容器をバイオ容器に変更することは、廃プラスティックの4割を占めるプラステック包装を減らすことに繋がります。
クリスマスデザート昨年比8割アップ
クリスマスケーキ製造が佳境を迎えています。
学校給食のクリスマスケーキの発注が、昨年の1・8倍を超えています。売上増の理由は美味しさの評価が高く、これはデザート部門の努力の結果です。工場は他部門もデザート生産に加わり総力戦の様相です。
コロナ禍で不自由な学校生活を強いられている子供たちに美味しいケーキが届けられるよう全社一丸となって頑張っています。
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今号から月刊フルーツライフを全てマックブックで製作しています。コロナ後の世界が変わっていくように紙面もより充実したものに変えていきます。
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フルーツライフ(株)
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by FruitsLife
| 2021-11-10 17:41
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